患者とのコミュニケーション

人が病院に訪れるという事は、何かしらの身体の不具合が起きたから。
その病気やケガによっても違いますが、看護にあたっていて突然身体の一部を失ったり、動かす事が出来なくなるといった場面に遭遇するかもしれません。もしかしたら意識を失ってしまった患者に会う事も。
今まで不自由なかった人が突然そういった状況に遭うというのは、本当に悔しく残念な事です。
それも働き盛りや遊び盛りの若い方であれば、その心の負担はとても大きいものとなります。
また、結婚や出産といった人生の転機を迎える前にそういった事態に陥った人というのも、自暴自棄になりやすく病んでしまう事も少なくはありません。
その為、その診療や日常的ケアにあたる看護師は、その患者の気持ちをしっかりと受け止めてコミュニケーションを取る事が必要となります。
 
看護師は入院している患者と接する時間が長く、最も近い存在ですよね。もちろん、中には軽度のケガや病気の方もいますから、患者のストレスなどを軽減する為に恋愛や仕事についてお話するなんていうだけでもいいかもしれません。
が、向き合うのは同性ばかりでない為、残念ながらセクシュアル・ハラスメントをしてくる患者も少なくないのだとか。若い看護師であれば特にその被害に遭う事はあり、離職理由として挙げる人も多いといいます。
“若いうちの特権”なんて大きなお世話的な事をいわれる場合もありますが、されて嫌なものはきちんと拒否して正解です。
きちんと患者に向かって 「○○さん、そういう事(言葉や行為など)は犯罪ですよ。」と主張。あまり繰り返すようならば警察に通報しても構わない事を伝えましょう。もしも自分で言うのが嫌であれば(若い方であれば力もあり怖いですし)、信頼できる上司などに相談。代わりに言っていただいてもいいかもしれません。担当から外していただくのも1つの手であるといえますね。

看護師の特権は、患者とコミュニケーションを取れる機会が最も多い事です。
だからこそ分かり合える事は多いですが、相手はあくまでも患者。「なぁなぁ」の距離になる事だけはないように注意しましょう。  

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